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吉原食糧株式会社
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小麦と日本の“食”

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【レポート : どうなる?日本の食糧 (11)】 ~2010年ASWの状況と世界の食糧需給見通し

1・今年入荷の新麦・ASW(豪州産小麦)の状況について

世界の小麦生産は、世界的に豊作となった去年に続いて、今年も生産量が消費量を上回る状況で、期末在庫は30%を越す見込みです。オーストラリア産小麦全体の生産量は、2009/10年度(直近)は、2100万t程度と見込まれていて、潤沢な状況です。
ASW収穫 280.jpg
日本向けのASWは西豪州の一部で収穫されますが、作付期に乾燥気味で、その後降雨はあったものの、去年10月頃の開花期・結実期に雨が少なく、気温も例年より高く(40℃を超える日もあった)、小麦にストレスがかかった時期もありましたが、その後12月までの収穫期に降雨がやや多くあり、特に問題なく収穫に至ったようです。2007年、2008年の2年連続のオーストラリアの干ばつの時期に比べて、今年は量的に安心な状態であることをお伝えします。

2.小麦の相場と関連するトウモロコシの動き

2年ほど前、このコラムでも書きましたが、米国でのトウモロコシを原料とするエタノール産業が、また息を吹き返しつつあるようです。

ここ数年で、異常高騰した後、落ち着いた原油・ガゾリン価格が再び上昇に転じている中で、代替可能なエタノール価格も上昇しています。米国では、ガソリン業界にエタノールの利用拡大を義務づけていて、2015年には2008年の利用実績の約70%の増大を目指しているということです。

国策として、食糧用途意外の利用拡大を目指す米国。これは、米国のエネルギー政策とからんで、穀物価格が変動する、ということです。
現に、去年3月、ビルサック米農務長官が、全米農業者組合の会合で「ガソリンへのエタノール混合比率の上限を12〜13%に引き上げるべきだ」と発言し、トウモロコシ相場の上昇に思惑が広がったということがありました。

実際、2009年9月から2010年8月までの1年間、トウモロコシがエタノール生産に使用される量は43億ブッシェルで、なんと米国の輸出量の2.2倍、需要量全体の33%に達するという。

世界の穀物供給の拠点である米国が、このような政策で動けば、トウモロコシの国際市場へ出回る量への不安や、実際の需給バランス上で、価格の上昇傾向が起きることは容易に予想されます。この動きに、小麦と大豆が連動する可能性が予想されます。

農林水産省が、先日発表した「2019年における世界の食糧需給見通し」では、2019年(10年後)の穀物の国際(実質)価格を(2007年に比べて)以下のように予想しています。

  小麦 : 35%高
  トウモロコシ : 46%高
  大豆 : 39%高

この半年、小麦の国際相場は下がり傾向にありますが、今後、値上げへ反転の可能性も考えられます。

今、日本経済はデフレの真っ只中、石油化学製品や鉄鋼などの資源インフレ・製品デフレの板ばさみ状態にあり、今後 穀物の動向が大変気になるところです。

掲載日 : 2010年2月21日