香川県産小麦とオーストラリア産小麦の共存共栄
〜 讃岐うどんの新しい「食感の広がり」と「文化の始まり」
昭和40年代後半以降、ASW小麦がうどん用の原料として圧倒的に消費者に支持されている事実を踏まえた上で、香川県産小麦の特徴を伸ばし、うどん原料として消費者に必要とされるよう育てていかねばなりません。世界で唯一の香川県の小麦という視点に立って、独自性と消費者が求めるうどんとなる特性を目指して更に努力すべきだと考えています。
そして、さぬきの夢2000とASWの両者がそれぞれの特性を持って、共存することが讃岐うどんの独自性と食感・食味に大きな広がりを持たせることになります。
讃岐うどんが 従来ASWというひとつの原料であった「線」の状態であったのに対し、さぬきの夢2000小麦が讃岐うどんの原料として加わることによって、うどんの食感、製品群に「面」の広がりがでてくる。この差は大きい。ASWだけでは実現できなかった、より一層「消費者を満足させる」ことのできる新しい食感・食味の讃岐うどんが生まれる可能性がある。ここ讃岐でしか作り得ない名実共に唯一の「讃岐うどん」が誕生するのです。
いわば、新しいハイブリッドな讃岐うどん時代の幕開けです。
個性を伸ばして それを維持していくのには時間も手間もかかります。大切なことは、止むことのない「さぬきの夢2000」小麦の関連業界、各方面の関係者の「熱意」と「連携」なのです。
香川県の重要な産業としての農業の発展の必要性、お陰さまで全国的に知名度が広がった讃岐うどんとその食文化、農業と食品産業分野の厳しいグローバル域での自由競争への進展、今後一層求められる地方の食品産業の自立性の強化、これらを総合して考え合わせる時、さぬきの夢2000という素材は、未来の大きな世界へ通じる可能性を秘める「種」として我々の前にあります。
その種を播種し、育ててたどり着く未来には必ず新しい食文化の世界が待っている。そして「次世代・讃岐うどん」という実りが待っているはずです。
(完)
掲載日 : 2007年06月19日